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Title: ラーニングカーブの後
Name: Kolopakin
Date: 2005/5/16(Mon) 23:41
CommentID: 12794
Message: 私ももちろんTarshさんのご指摘のように制度で引っ張る効果は大きいと思います。ただそれはあくまで最初のブースターとしてなのでは・・って思うんですよね。
例えばアファーマティブアクションのように、最初は全く土壌や文化が無いところで職場が「雇用に人種は関係なく」なんて謳ったところで限界があったわけで、ああいった規定があったからこそ最初の風穴が開いたのだと思います。
ただ最近各州でアファーマティブアクションが廃止の方向に向かっている中で、ああいった制度がラーニングカーブ後も長く存在し続けたからこその弊害も多く指摘されていますし、制度だけで引っ張るのも限界があるなって思うことがよくあります。
日本企業は純粋に制度という観点ではそんなに立ち遅れているわけではないと聞いているので、そろそろ問題の源を制度の欠落だけに焦点を置くのを止めてそれ以外の要素に焦点を置く時期じゃないかなって思ったのです。
土壌や文化の違いというのも私自身もそんなに多くの場所に住んだわけではなく純粋に周りの経験談や観察で考えているわけですけど、複数の出産や育児を経て長く活躍している女性の専門家が圧倒的に多い業界で働いているのでサンプル数は多いかな。私が一つ強く感じる要素の一つはやはり父親や母親の責任義務、そして役割に対する意識の差かな。
基本的に母親でも働く権利も動機も父親と同じっていう意識がやはり強いので子供が生まれたら母親はやっぱり育児優先っていう先入観と期待が多少薄いのかも。だから母親が働きたいと思ったらある程度当然の権利として認めている人が多いです。
あと加えて親として日常のケアも含めた育児への自覚の違いも多少あるかも。これまでの世代は母親が子供が生まれてプライオリティや生活が劇的に変わるのに比べて父親は子供が生まれたら今までの自分の生活に子供への場所を作るって感じでしたけど、今の世代は母親と共に父親も自分の世界でそういった根本的な変化を受け入れて順応しようとしている人が多いと思います。
もちろん人間楽するに越したことはないので自分の生活やキャリアを劇的に変えることなく家庭も持てたらそれは有難いわけで、母親がしばらく休んで家で育児に専念する選択をした場合には内心喜んでますけどね。でもそういった意識は男女雇用の平等が始まって何十年という歳月と世代を経て浸透してきたものだと思うので、労働市場における女性進出が他の先進国に比べてかなり遅い日本社会ではそういった時点にたどり着くまでにはもう少し時間がかかるのではないかな、と思います。
Tarshさんのおっしゃるようにこういう変化に近道っていうのはなくて、この先徐々に変わっていくのだと思います。でもそれもやっぱり自然に変わっていくわけではなくて(そうなると確かに気が遠くなるような時間がかかると思います)、常に変えようという努力をしてないとだめだと思うんですよね。
育児休暇が世界一長くなっても託児所が世界一充実していても子育てと育児の両立は「女性のため」みたいな意識が変わらない限り少子化の問題となっている原因やジレンマは果たして解決するのかな・・・って思います。
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