Title: 勘違い解決策の見本
Name: KoKo_32301
Date: 2003/9/30(Tue) 22:14
CommentID: 9450
Message: フロリダ州知事のブッシュ弟が数年前に強行制度化したもので、反対側から憲法違反であると裁判に持ち込まれた挙句に憲法違反と判決が出て怒り狂った知事が「認められるまで何度でもトライする」とメディアで毎日騒ぎ立てたというこの案・・・。
日本のように国や州で共通したカリキュラム基準がないために何年生ではこのくらいの語学力と計算力を習って・・・という基準が全くない環境で、過去数年公立学校の荒廃が州にとっては頭の痛い問題でした。
同じ時期に教育実習をしていた友人が特に低所得者が住む地域の中学校を希望して実習をしてたのですが、クラスの3分の2ほどが正しい文法と綴りで一文を書けないという状態だったそうです。
特に収入や人種によって住む地域がかなりはっきりと分かれているために公立学校でも学校ごとに財政状態も履修内容にも雲泥の差が。子供に平均的な教育を受けさせたかったら所得の高い地域に住んで公立学校に通わせるか高い学費を払って私立学校に通わせるかの選択しかなく、どちらの選択肢も財政的に困難な家庭の子供は中学校を卒業してもろくに字も書けない・・という状況。
で、ブッシュ弟くんの解決策。公立学校で特に成績の悪い問題児に税金でバウチャーを支給して数学期間私立学校に通わせるというもの。始めて聞いたときは驚きのあまり目が一回転したかと思いました。公立学校の質を均等にするとか基準を引き上げるとかじゃなくて、公立学校で成績の悪い子を数学期私立校に通わせるっていうのが彼の教育改善策??
低所得者の教育へのアクセスを組織的に改善するとかそういう格差を作り出している環境や構造的な問題には全然手を触れないで、要するに既存の「教育の質も金次第」という構造を是認するどころか改めて認識する形で解決しようっていうんだから笑っちゃいました。
億という財産を当たり前のように考えて育った私立学校出身の特権階級が考えたこの教育福祉政策、まさに改革パワーの中に受給者の存在とempowerment という要素が欠けた典型的な勘違い作品の見本だと思いました。兄ほど頭は悪くないけどやはり遺伝的に限界を感じるこの一家・・・。
ちなみに実は私が働く医療・介護業界はアメリカ社会でも自他共に認める白人優勢産業の代表なんですヨ。特にフードチェーンの下から上にあがって行くにつれて色は強力ブリーチしたみたいに見事に見る見る薄くなりますよー。
私は普段の仕事で相手にするのは一番上の数層になるので部屋一杯の人のなかでマイノリティは一人もいない(自分は見えないから)というのが一番当たり前の光景なんです。最近でもそれが指摘されてるんだけど、例外的に高い立場にいるほんの一人か二人を指して「xxがいるじゃないか」みたいに交わそうとする人が大半で誰も構造的な問題が根底にあるとは認識していない。だから進歩がないんだよー。
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