Title: 分かりますー
Name: Kolopakin
Date: 2004/10/28(Thu) 07:38
CommentID: 23084
Message: 私も仕事で災害危機管理対策に関わっているのですけど、人々の善意と実際のニーズの板ばさみになったことって私もつい最近経験しました。もちろん提供してくださる側も「要らないのならそれが何より」って気持ちでいてくれるとは思うのですが、なんとなく失望させるようで辛かったです。
私たちの仕事は700余りの特別養護老人ホームのような施設における危機管理対策なのですが、災害が起こるたびに周りの地域はおろか全国から援助のオファーを受けました。
「医療品や介護用品などトラック一杯につめてもうスタンバイしているので行き先だけ教えてくれればすぐ出す」などと言われるのですが、そういった物資は実は各施設がかなり周到に用意しているので災害後しばらくはほとんどニーズがないんです。食べ物や水も同じ状況でした。
また遠方の同業者からも「費用は全部こちら持ちで看護師やメインテナンス要員を一団送るので行き先を決めてくれ」などというオファーもありましたが、これも免許の互換性や(何かあったときの)責任の所在問題で結局は無理だったり。
実際に必要だったのは非常用発電機の予備とかその燃料であるディーゼル石油(酸素吸入や経管栄養補給に頼っている人も多いので)など。また冷房などが動かないため高齢で寝たきりの患者の体を涼しく保ったり食べ物を保存する大量の氷とか。でもこういうものを寄付して被災地まで運ぶのは誰にでもカンタンに出来ることじゃないので一般に提供される寄付に頼るのは無理が。
とにかく何より絶望的に必要だったのは電気の復旧でした。でもそんなこと「何かしたい」ってオファーしてくれる人に言っても仕方ないですよね。そういう時に「そちらの努力はとっても有難いんだけど・・・」って言わなくてはならないのはツライです。有難いことに(?)「学校で集めた」なんてけなげな子どもからの電話はなかったですが。
で、ある程度電気も回復してヤマを越えたあたりでずっと勤務しているスタッフの疲労も限界に達するし、そこで深刻な人手不足が・・・。でもその頃には労力の申し出も絶えていたりして人手確保に苦労した経験もあります。
余談ですが、お金を集めるときに使い道を狭く特定するとお金って集まり易いかもしれないですね。私たちは今年目的を限定してお金を集めました。施設では多くのスタッフが自分の家や車を失いつつずっと勤務し続けた人たちが大勢いたので「被災地で個人的な被害を受けた施設スタッフに対する援助金」ということで募金したら、「それならば」ということで全国からかなりの金額が集まりました。
広く定義をしたときにはやはり「どうやって使われるんだろう。ちゃんと一番必要なものから使われていくのかな」という気持ちもあったせいか、反応は使途を限定する前よりも鈍かったです。
|