Title: 命根性
Name: r-kato
Date: 2002/10/5(Sat) 00:25
CommentID: 11290
Message: 「命根性」という言葉が、標準語的な言い回しか、当地のローカルだけの言い回しか分からないのですが、命根性がきれいだとか汚いとかいう言い回しがあります。俗な会話ですけど。 ビデオ会社に勤務していたころ、ヘリコプターやセスナでの空撮の仕事が舞い込むと、僕の部下だったカメラマンは尻込みするのです。 彼が言うには「俺、命根性汚いっすから」と。 何がきれいで何が汚いかということはこの際気にしないでいただきたいのだけども、とにかく彼としては、「まだ死にたくないから」と。
その伝でいくと僕は「命根性がきれい」ということになるのでしょうが、ヘリやセスナに乗れるというだけで嬉しくなっちゃって、「いいよ、じゃあ、俺が代わってやるよ」と、何度も代わってやったものでした。 もし万が一のことがあったとしても、「その時はその時だ」という諦観が、自分の中にはあります。
しかしやはり、死に対しては恐怖心を抱くのが、大方の人の感情でしょう。 それゆえにこそ、命を大事にしようという考えも普遍的なものになるのだと思います。
若い人やかけがえのない人が亡くなると、もったいないとか無常だなと思うことがあります。 どこで聞いた話だか忘れたけど、そんなふうに、人が思いがけなく早く亡くなるのがどういうことなのかという話になった時に、「それは、あちらの世界で必要とされたから、指名されて呼ばれていったのだ」...と。 人は、煙りと灰になってなくなってしまうのではなく、あちらの世界でも必要とされていて、それで順次呼ばれていくのだと。
いわば、ヘッドハンティングみたいなもんじゃないかと。
少なくとも僕は、そういう考え方を受け入れることで、死への恐怖をやわらげています。
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