Title: 「深く」か「広く」か
Name: plastica
Date: 2002/3/9(Sat) 03:58
CommentID: 1161
Message: 「仕立て屋の恋」「髪結いの亭主」。いいですねえ。私にとってのルコント作品の印象って、そういえばこの邦題に負うところが大きいみたいです。
> 英語圏以外の映画も多いから、そのまま(又はひねって)片仮名タイトルという手法が取りにくいというのもあるし、単館上映ファン受けを狙ってレトロな雰囲気を出したいけど、原題はけっこう素っ気なかったりするし…といったところが理由なんでしょうか?
欧州系映画ってまさに文語調タイトル多いですね。『突然、炎の如く』が制作されたの(1961年)は、まだ映画に「ハレ」の娯楽感があった頃ですよね。映画が持つ世界や物語に対する期待感や欲求を煽るような、劇的な印象を高めるタイトルを思うと、洋画の邦題というのは「映画」というイベントにまつわる感覚を反映するものであったかもしれません。
しかし原語のままのタイトル化が難しい欧州系は日本語に直すのに、例えば英語そのままがキツい『We Were Soldiers』が「ワンス・アンド・フォーエバー」になっちゃうのは何故なんだろうと思うんです。むしろ原題の方がわかりやすい気がする『Crossroads』が「ノット・ア・ガール」っていうのは、タイトルに所有権か何かの問題があるのかなあなんて。
大規模動員を狙いたい映画には、深く響く特定・固有のイメージよりも、万人受けする口当たりのよさを、タイトルにも求めているということになるのでしょうか。
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